神奈川病院薬剤師感染症フォーラム
代表のご挨拶
代表のご挨拶
代表のご挨拶
本フォーラムは、2003年より神奈川県の横浜、川崎、県央県西の各地区で開催されていた勉強会が統合され、2012年に神奈川県病院薬剤師感染症フォーラムとして設立されました。2019年までの間に、計15回の例会を開催し、多くの薬剤師の皆様にご参加いただきました。
この間、認定専門薬剤師制度の発足、感染制御チームや抗菌薬適正使用支援チームの診療報酬化といった医療現場の進展に伴い、本フォーラムの活動内容も進化してまいりました。当初は主に治療薬物モニタリング(TDM)の普及とスキル習得を目的とした勉強会を実施しておりましたが、次第にTDMを活用した抗菌化学療法、さらに感染制御・感染症治療および抗菌薬適正使用支援への関与に重点を置くようになりました。これにより、薬剤師の専門性の向上に寄与し、感染症領域における薬剤師の役割を一層強化することを目指しています。
2019年には日本病院薬剤師会の病院薬学認定薬剤師制度の規程改定を受け、本フォーラムは神奈川県病院薬剤師会との共催体制へと移行しました。また、2020年以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて例会はオンライン開催へとシフトし、さらに非会員や学生にも門戸を広げてより多くの方々が参加できる環境を整備しました。そして2024年3月には、約4年ぶりとなる第16回の例会を開催することができました。
フォーラム世話人は、主に神奈川県内で、感染制御や抗菌薬適正使用支援を専門領域として活躍する病院薬剤師や大学教員で構成されています。世話人の交代も活発に行い、経験者は後任者の活動を支援し理解を示す役割を担いながら、継続的な知識の共有と活動の発展に努めております。フォーラムを通じて、県内外のネットワーク形成、情報共有、後進の育成を促進し、感染制御・感染症治療や薬剤師の専門性向上に寄与することを目指しております。
今後とも、本フォーラムの活動や運営に対する皆様方のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年1月
小林 昌宏
北里大学薬学部薬物動態学